住み慣れた家に不便を感じ始めたとき、建て替えるか、リノベーションで生かすかは大きな迷いどころです。柱や庭に思い出がある家なら、費用だけでは決められません。
リノベーションは今の建物を使えるため、建て替えより安いと思われがちです。しかし劣化の状態や耐震補強の範囲によっては工事費が増え、解体してみないと分からない部分もあります。
反対に建て替えなら何でも自由になるわけではなく、現在の法規制によって同じ大きさに建て直せない場合もあります。まず何を調べ、どう比べるのかを整理してみます。
最初に建物の状態を調べる

見た目がきれいでも、基礎や柱、屋根の内部に傷みがあることがあります。耐震性、雨漏り、シロアリ、配管の状態まで、専門家による建物診断で確認することが出発点です。
診断結果があれば、残せる部分と直す部分が具体的になります。思い込みで建て替えや改修を決める前に、今の家があと何年使えそうかを客観的に知ることが大切なのだそう。
間取りの変更範囲を確かめる

柱や壁で建物を支える構造では、取り除けない壁があります。階段や水回りの移動も、構造や配管の条件によって難しい場合があるんですね。希望の間取りが改修で実現できるかを先に確認しておきたいところ。
一方、今の家の配置や庭が気に入っていて、大きな変更が必要なければ、断熱や設備を整える改修が合うこともあります。変えたい理由を一つずつ書き出すと、必要な工事が見えてきます。
総額と工事後の寿命で比べる

見積もりでは本体工事だけでなく、仮住まい、引っ越し、解体、設計、登記なども含めた総額を比べてみようと思うんです。改修では追加工事に備えた予備費も見ておきたいところです。
建て替えのほうが高くても、断熱性や耐震性を含めて長く住めるなら、年間の負担で見ると差が小さくなることがあります。目先の工事費だけでなく、今後20年の維持費まで考えてみることにしました。
残したいものを言葉にする
家族が集まった部屋、庭の木、使い込んだ柱など、家には数字に表せない価値があります。すべて残すか壊すかではなく、建具や材料を新しい家に再利用する方法もあります。
何を残したいのか、その理由まで設計者に伝えると、別の選択肢が見つかるかもしれません。建物をどうするかと同時に、思い出をどう引き継ぐかを考えることも家づくりです。

家族の意見が分かれるときは、費用の話だけで結論を急がず、それぞれが家のどこに愛着を感じているかを聞いてみます。残したい記憶が分かれば、全員が納得できる形を探しやすくなりそうです。
今日、ノートに残したこと
建物診断をしてから、同じ希望条件で建て替え案と改修案の総額を出してもらう。



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