子どもが巣立ったあとの家は、どのくらいの広さがちょうどいい?

子どもが独立したあと、家の中に使わない部屋が増えた。そんな話を聞くことがあります。家族の思い出が残る部屋だから、簡単に手放す気持ちにはなれない。でも、掃除や管理の負担は、年齢を重ねるほど少しずつ大きくなっていきます。

私自身は今、都内のコンパクトなマンション暮らし。広い家に憧れる気持ちはあるけれど、何でも大きければいいとは思わなくなりました。日常で使う場所が近く、手をかけられる範囲に収まっていることも、暮らしやすさのひとつです。

50代からの家づくりでは、家族がいちばん多かった時期ではなく、これからの日常を基準に広さを決める。そんな考え方が合っているように思います。

部屋数ではなく、毎日の居場所から考える

間取りを考えるとき、最初に「何LDKにするか」を決めたくなりがち。でも、ふたり暮らしなら、それぞれが一日のどこで何をして過ごすのかを先に考えたほうが、必要な場所が見えやすくなります。食事をする場所、本を読む場所、仕事をする場所。必ずしも全部を別々の部屋にする必要はありません。

大きなLDKの一角に小さなデスクを置いたり、寝室の横に落ち着ける椅子を置いたり。ひとつの空間に複数の役割を持たせれば、面積を抑えても、それぞれの居場所をつくれそうです。

来客のための部屋を持つかどうか

子どもや友人が泊まりに来ることを考えると、客間が欲しくなります。ただ、年に数回のために一部屋を空けておくと、その部屋にも掃除や空調、収納の管理が必要になりそう。

普段は趣味や仕事に使い、来客時だけ寝室になる多目的室なら、日常でも無駄になりません。ソファベッドや収納式の寝具を使う、引き戸でLDKとつなげるなど、部屋を固定用途にしない工夫もできそうです。

広さを減らすと、暮らしの負担も減る

床面積が小さくなれば、建築費だけでなく、冷暖房や照明にかかる費用も抑えやすくなります。掃除の時間が短くなり、外壁や屋根など将来の修繕範囲も小さくなる。家を維持するための手間とお金が減ることは、老後の安心にもつながりそうです。

一方で、収納まで小さくしすぎると物があふれ、かえって暮らしにくくなるようです。必要な物の量を確認し、納戸を一か所にまとめるなど、面積を使う場所に優先順位をつけることが大切なのだそう。

変化できる余白を残しておく

今は元気でも、将来は在宅時間が増えたり、家族のサポートが必要になったりするかもしれません。小さな家でも、通路を狭くしすぎない、引き戸を選ぶ、家具を動かせる配置にするなど、変化に対応できる余白は残しておきたいところです。

ちょうどいい広さは、単純な坪数では決まりません。毎日使う場所が心地よく、使わない場所を抱えすぎず、これからの変化にも対応できる。そのバランスが、自分たちに合う家の大きさなのだと思うんです。

今日、ノートに残したこと
今ある家具と持ち物を一度書き出し、「毎日使う」「季節ごとに使う」「なくても困らない」に分けると、必要な収納と部屋の広さが見えやすくなりそう。

リフォーム・住み替え家づくり日記間取り・アイデア
この記事を書いた人
yuko

50代になり、「これからどんな家で、どんな暮らしをしたいんだろう?」と考えるようになりました。

このサイトでは、家づくりや住まいについて調べて分かったこと、気になったこと、学んだことを、自分のノートに残すような気持ちでまとめています。

高齢者住まいアドバイザーの資格も活かしながら、今だけでなく、10年後、20年後も心地よく暮らせる住まいについて、読者のみなさんと一緒に考えていけたらうれしいです。

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